【Go To Kyoto】DAY1 ウサギか、アンニュイか。

京都行きを決めたのは、1月半ば。ちょうど会社を辞めることを決めた直後に、イラストレーターの友人が京都個展を開催するとのお知らせをいただいたのがきっかけ。Go Toももしかしたら始まるかもしれない、でもインバウンドはまだ復活は先のはず・・・だとしたら今がチャンス!とその場で新幹線の往復チケットと宿1泊のツアーを予約(これはGoTo対策だったのですが結局実施されず)。あっさり京都行きが決まりました。

というわけで、往路は小田原スタート、こだまで京都へ。車中で旅のプランをざっくり立てました。貴重な晴れの日なので、街歩きに充てたい。体力がある旅の前半に一番行きたいところ、食べたいものをどんどん入れていきます。というわけで、まずは宇治に行くことに。

駅のコインロッカーに荷物を預け、観光案内所へ。京都主要地の地図と地下鉄・バスの乗換マップをもらいつつ、宇治観光のざっくり所要時間とモデルコースを聞いてから、JR在来線に乗換、所要約30分。

ここでも移動中にざっくりどんなルートにするか地図を見ます。海外でも街中で地図を広げていると観光客です、狙って下さいと言ってるようなもの。見る時は小さく折りたたんだまま、見たいところだけをすぐに見られるような状態でカバンに入れておきます。電車やバスのすいた車内なら、地図を見ている隙に財布をすられる心配も少ないので、これは海外で染みついた習性みたいなものです。

宇治と言えば、お茶。源氏物語。
午後の3-4時間でこの二つが見られればよしとしよう。合格点は低めに、スケジュールはスカスカに。これが満足度の高い旅行のセッティングだと思っています。仕事でお客様にご提案するのも、プライベートで自分が楽しむのも、基本設計は同じです。


宇治川。源氏物語の舞台。早くもひとつミッションクリア。多摩川ののんびりした速さに慣れた目には、びっくりするほど流れが速くて、水量が多い。これは身を投げたくなるのもわかる気がするような。


宇治橋のたもとに夢浮橋の古跡がありました。源氏物語はノンフィクションだけど、これだけ長く、多くの人に愛されてきたら、その人たちの思いが宿るだろうなと思います。

さて、平等院へ行ってみましょうか。表参道の入口に、気になる和菓子屋さんあり。

おなかが空いてきたので、平等院の手前でにしんそばをいただきました。店内の看板が渋い。BGMも演歌。

平等院の入口に銅像。辻利右衛門翁之像とあります。その隣にも読解不可能な石碑が。チケット売り場の方に伺ったところ、辻利右衛門さんが宇治の茶産業を発展させ、明治時代に石碑ができた、ことはわかりました。詳しくは平等院ホームページに記述されています。

平等院は日本庭園として趣があって好きです。どんな角度からも楽しめます。鳳凰堂では、まぁ、お約束ですのでね、やりますよね。

鳳翔館内は撮影禁止。入ってみてわかりましたが、鳳凰堂の鳳凰は、実はレプリカです。平安時代に作られたオリジナルのペア鳳凰ズは鳳翔館に保管されています。つまり、ここが平等院の本丸というわけです。そして、鳳凰の首の角度が、本当に微妙なんだけど、オリジナルとレプリカは違う気がするのですよね。オリジナルは堂々としていながら、とても慎み深く、上から全てを包み込むようなまなざしを感じます。イエス・キリストが両手を広げて立っている像の慈悲深いお姿と似ているとでも言いましょうか。同じ距離で比べられないのが残念ですが、お土産物などで模写されたものは言わずもがな、なんとなく上から目線というか、何かが根本的にちょっと違う気がします。
ちなみに鐘楼もレプリカ。一万円札の裏も、鳳凰です。これはホームページでも記載してほしい。

喜撰橋を渡り、源氏物語ミュージアムへ。中洲の宇治公園では鵜がいました。この桜が咲いたら見事でしょうねぇ、桜の時期にまた来たらええやないの、と心の内を代弁してくれた二人連れのマダムも。じわりと見どころ多し、宇治。

対岸に渡ったところにあった、窯元の朝日焼さん。一度は通り過ぎたのですが、なんとなく気になって戻り、右上の小皿をいただきました。店員さんが関東出身の方とのことで、しばし立ち話。お茶屋さんのおすすめを伺ってみました。帰りに寄ってみよう。

世界文化遺産の宇治上神社。現存する神社本殿としては最古の建築とのことですが、いやいやいや、橋も門も趣深い。本殿は国宝でした。他の神様のお社にもおまいり。10円玉なくなって最後は大盤振る舞いあるある。御神木は樹齢300年のケヤキはのっぽさんで、下から見ると「ばんざーい」に見えます。

源氏物語ミュージアムは近代的寝殿造りのようなデザイン。ここで残念ながら携帯のバッテリーがおちてしまいました。。。内部では人形劇の10分映画「浮舟」を鑑賞。源氏物語は雲隠までは漫画「あさきゆめみし」で登場人物の相関図やセリフなどもほぼ丸暗記しましたが、宇治十帖は何とも暗くて読む気が起きず(受験にも出ないし)、今までうろ覚えだったので、映画はとても理解が深まりました。

というか、宇治は街全体が源氏物語の聖地巡礼。

朝日焼さんで教えていただいた通園さんでお抹茶を一服。お茶もお茶菓子も大変おいしかったのですが、ほうじ茶がこれまたびっくりするくらいおいしくて、お土産にいただいて帰りました。これは初回の旅するアンリ食堂で皆さんに振舞うことにいたしましょう。

ちなみに宇治の語源は宇治上神社の御祭神である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)から「兎道」説と「憂し」説とがあるとのこと。朝霧、アンニュイ、京都の喧騒から離れ静かで憂しも合うし、ウサギもかわいい。一観光客としてのわたしは、無責任なようですがどっちもウェルカムのスタンス。だって、このご時世、仲良いのがいちばん。観光も旅行も、まず平和があってできることですから。


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